弓と太刀
2012年04月01日
1543年でしたか、種子島に異国の船が漂着し鉄砲が日本に伝わったのは。
それ以前の戦いにおいて、武人の最大の武器は弓矢でした。
太刀を使うのは最後の手段てした。
鎧兜には、一般的に弓と太刀が飾られます。
以前述べたように大鎧は馬上から矢を射るのに都合よく、矢から身を守るのに都合よく作られた防具でした。
弓矢は確かに攻撃的な武器ですが、
武器を持っていることで(使わなくても)侮られない、という一面も持っています。
武力は使わないにこしたことはありません。
誰も進んで死にたくはない。
武 という字は戈(ほこ)を止める、と書きます。
でも丸腰だとやられてしまうだけでしょう。
まるでどこかの国みたいです。
武人は、何も好戦的で野蛮な人たちの代名詞ではありません。
昨年暮まで4年間、司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」が初めてドラマ化され放送されました。
はしょりすぎ、あるいは無用の脚色が多く、原作の魅力を余すことなく描写したものとは思えませんでしたが、
海戦後、連合艦隊解散時、東郷司令長官(渡哲也)が読み上げた「告別の辞」のなかに
武人の定義といいますか、心得が述べられています。
起草は秋山真之中佐(本木雅弘が好演)によるものでした。
興味のある方はご一読を。
ちょっとお節句の話からは逸脱してしまいました。