武者絵幟(むしゃえのぼり)
そんなん知らんわー、という方もいらっしゃるでしょうか。
確かに関西ではあまりなじみがありません。
もう二十数年も前になりますが、お節句の販売が終わった五月の中頃、
天竜川沿いに郡上のあたりを通って信州方面にドライブしたことがあるのですが、
それはもう、見事に武者絵幟が林立していました。
九州でも盛んです。
「鯉のぼり」と表記されますが、実は
「鯉幟」なんですよ。
関西、大阪でも、鯉のぼりは掲げられない(鯉は横に拡がる為、必要な直径を確保できない)が、
省スペースでも大きな
「何か」を飾ってあげたい、と選ばれる方が少なからずいらっしゃいます。
代表的な絵柄はやはり土地柄、
「太閤秀吉と加藤清正を始めとする子飼いの武将」でしょう。
千成瓢箪が目印。
「宇治川の先陣争い」も捨てがたい。
源氏の義経、範頼軍が木曽義仲軍を京から追い払う、源氏同士の戦いなのですが、
東海道から西へ攻め上り、まさに京への入り口、宇治川を渡河しようとするところ。
描かれているのは主に梶原景季と佐々木高綱の二人。
高綱が景季に馬の鞍の帯が緩んでが外れかけてるぞ、と嘘を吐き、景季が確かめている間に
一番乗りを果たしたという話。
高校の古文の授業では、この話の何がおもしろいのかわかりませんでしたが、
まあ、現代に例えると、
「お前、ズボンのチャック開いてるぞ」
「えっ、うそお!」
といっている間に先にゴールした、ようなものです。
高綱の人間性ってどうなんでしょう?
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