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幻の源氏八領

2012年04月14日

源氏の武者が所用したと伝えられる源氏八領
は一つを残し全て消失しています。

と以前述べました。

源氏はわかるけど 八領 ってなに?

鎧の数え方の単位は 「領」 を使います。
一つの領土にも匹敵するくらい価値がある、ことに由来します。

ちなみに兜は 「頭(とう)」と数えます。

もう一つ、お雛さんのお殿さんや、随身のかぶる「冠」も単位は頭です。

それぞれ名前だけは残っていますが、現存するのは
山梨県塩山市の菅田八幡宮所蔵の「盾無(たてなし)」のみとされています。
武田信玄がお好きな方は甲斐武田氏の 御旗(みはた 孫子の旗 風林火山の文言で有名)と並ぶ家宝といえば御理解頂けるでしょうか。
盾が不要なくらい堅牢であることから名づけられました。

辱めを受けたくなかったのでしょう、武田家滅亡の折、忌まわの際に勝頼が地中に埋めて隠したのを家康が掘り起こさせたと伝えられています。

当代雄山こと鈴木順一朗氏は非常にマニアックな男で、文献を頼りにこの幻の八領を想像し商品化しました。

幻の源氏八領


画像は 「源太が産衣(げんたがうぶぎぬ)」と呼ばれる鎧を想像復元したもの。
源氏の太郎(嫡男)義家が生後まもなく、院に拝謁する際に誂えた、あるいは下賜されたものといわれています。
藤の花が咲き誇る様子を紫の匂いで表現した、らしいです。

ここでいう「匂い(におい)」は鎧の縅糸のグラデーションのことで、
上から濃い色が下にいくに従い淡くなる色使いのことを言います。

逆に淡い色から濃くなっていくものは「裾濃(すそご)」といいます。






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Posted by 株式会社 人形の天明館  at 23:52 │Comments(0)五月人形

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